※本記事では一部アフィリエイト広告を使用しています。
こんにちは、ブラック社員TikTokerのきんじょです。
先日TOEICの試験を受けたところ、925点を取ることができました。
900点以上は全受験者のうち上位3~4%らしいので、なかなかいい結果なのではと思っています。
普段は暮らしに関する発信をしていますが、せっかくなので今回は
“TOEICで点が伸びなくて悩んでいる英語学習者”
に向けて「何か一つでも参考になれば…!」と思い執筆することにしました。
こういった英語学習に関する発信をしている人って、「英語の発信をメインにしている人」がほとんどだと思います。
でも、彼らを見ていてこう思わないでしょうか?
英語の発信を仕事にしちゃうぐらいなんだから、そりゃ英語ができて当たり前でしょ!
…と。(僕がひねくれているだけかもしれません)
そこで、英語と何の関わりもない発信をしている僕が自分のやってきた英語学習法について発信することには、ある一定の意味があるのではと考えました。
この記事では、僕自身の英語学習歴を振り返りながら、
- これまで使ってきた参考書や単語帳
- 英語力が一気に飛躍したときの勉強法
- 僕が英語学習で大切にしてきたこと
について網羅的に解説していきたいと思います。
※記事の対象者としてはざっくりTOEIC400〜800点くらいの人を想定しています。
TOEIC対策にかかった勉強時間はたったの5時間!?
タイトルにある通り、対策にかかった時間はトータルで5時間くらいでした。
試験日の1週間ほど前に公式問題集を1冊買ったのですが、やったのはその中の模擬試験1回分だけでした。2時間で解いた後、3時間使って復習しました。
「ということは、普段から仕事で英語を使ってるんでしょ?」
と思われそうですが、試験を受けた2023年4月時点では全く英語に無関係の仕事をしていました。
(今は外資系企業が取引先の仕事をしており英語を使っています。)
そして、普段の英語学習習慣もゼロ。
前回TOEICを受けたのは大学4年生のときなので、約5年前になります。
つまりこの5年間ずっと英語をほったらかしにしていたのですが、なぜか当時より70点もup。
…と、出だしからかなりウザい自己紹介!!
大変失礼しました。
僕はこの記事を通して「おれ、賢いでしょ!」と自慢したいわけではありません。
僕がここまで省エネでTOEIC高得点を取れた理由。
それは、大学時代までに合理的な英語学習を積み重ねてきたからに他なりません。
「合理的な英語学習」とはいったい何なのか?
本記事はそこに焦点を当てています。
基礎をおろそかにしてTOEIC対策に奔走する人の末路
あなたにはTOEICの勉強をする上で参考にしている発信者の方などはいるでしょうか?
最近はX(Twitter)やインスタなどで
1年でTOEIC○点UPした秘密の勉強法をご紹介✨
といったような胡散臭いアカウントが横行しています。
彼らの多くは基礎英語力の重要性についてはほとんど語ることなく、あくまで「TOEIC対策」についてしか発信していません。
理由は2つあります。
1つは「TOEIC対策」の教材やアプリ、オンライン指導のアフィリエイトが売りやすいから。
もう1つは、“基礎固め”という言葉には地道で面倒臭い印象がある(=あまり注目されない)一方で、“TOEIC対策”という言葉には「今まで勉強してこなかった私でも高得点が狙える✨」という魔法のような印象があるからです。
しかし、そんなものは大きな間違いです。
基礎英語力を合理的に積み上げていない状態で、TOEICで高得点を取れるはずがありません。
英語学習における3つの構成要素とは?
英語は、
・文法(grammer)
・単語(vocabulary)
・発音(pronunciation)
の3つの構成要素からできています。
そして、英語学習はその3要素を基礎レベルまで仕上げた状態からがスタートライン。
基礎さえあれば、各検定試験なんて、問題演習を一定量こなせば割とすぐに高得点が取れてしまいます。
逆に基礎がないままTOEICの勉強をしてしまうと、新しく覚えようとする知識が今ある知識と結びつきません。
何かを覚えても知識が断片的なのですぐ忘れてしまう、とても非効率な勉強になってしまいます。
「TOEICは高得点だけど英語はできない人」になりたいか
「オレは転職するためにTOEICの点数だけが欲しいんだ!英語力は二の次だ!」
という人も多いでしょう。気持ちもわかります。
ですが、こうも思います。
仮に小手先の“TOEIC対策”でたまたま高得点を取れたとして…その実績はそれほどあなたの人生にプラスになるのでしょうか?
あなたが上司に、
「〇〇さんはTOEIC800点もあるし、来月から海外営業のチームに入ってください。」
と言われたとして、あなたは気持ちよく喜べますか?
もちろん、何か一つのことについて努力をして、継続して、結果を出すというプロセス自体は素晴らしいものだと思います。
ただ、あなたが英語を直視せずにTOEICの点数だけ取ったところで、英語に劣等感を感じながら生きていかなければならない状況は変わらないと思います。
英語はナマ物ではなく、一度手に入れたら消えない資産
具体的な勉強法に入るまでの話が長くなっていますが、最後にモチベーションになる話をさせてください。
「とはいっても、基礎から固めていくには時間がないし遠回りすぎる…」
とお考えの方へ。僕は、結局は基礎から固めていくのが一番の近道だと思っています。
その理由を少しだけお話ししたいと思います。
アタマで覚える数学と、カラダで覚える英語
現役高校生のころはすらすら解けていた数学の問題も、卒業してから1〜2年もたてば解き方を忘れてしまっている。そんな経験はないでしょうか?
「勉強」ってどことなく“ナマ物”のイメージがあると思います。つまり、覚えたての時は鮮度が良いけど、時間がたつにつれて腐っていき、忘れていくようなイメージです。
英語も同じように、英語に触れない期間が長くなると英語が読めなくなったり聴き取れなくなったりしそうですよね。
ですがぼくは、これまでの体験から英語は決して“ナマ物”ではないと感じています。
実際に、5年ぶりに英語に触れた僕でもTOEICで前回を上回る高得点を取れたのです。
これは、英語は「学問」というよりは「言語」であり、うまく耳と口を使って勉強していくことで身体に染み付いて忘れないものになるという側面があるからだと思います。
ちょうど自転車の乗り方やクロールの泳ぎ方を一回覚えてしまったら忘れないのと同じ感覚です。
なので、表面上のTOEIC対策のようなナマ物に時間を使うよりは、その土台として「言語としての英語」を身体に染み込ませる勉強をしたようがより生産的だと考えています。
英語力は、指数関数的に向上する
僕がちゃんと英語を勉強し出したのは高3あたりからだったと思いますが、その後の英語力の伸び方には特徴がありました。
最初は英語の勉強にたくさん時間を使っても、なかなか模試の点数が伸びない。そんな苦労をしていた記憶があります。
しかし、高校で配られていた単語帳を1冊覚え切ったあたりから、グッと成績が上がりました。
その後は、英語を勉強すればするほど、面白いように点数が上がっていきました。
この現象は、以下の2点から説明できます。
①英語の知識が増えてくると、新しい知識が今ある知識と結びつきやすくなる
例えば、distort(歪める)という英単語の「tort」という部分には「ねじる」という意味があります。
この知識があると、
torture:拷問
torment:苦痛
のような単語も感覚的に理解しやすいのではないでしょうか。
このように、初見の知識でも「この語法はあのパターンに似てるな!」「この単語はあの単語と同じ由来っぽいかも」と既存の知識とつながっていくことで、どんどん頭に入ってくるようになります。
②英語においては、知識量が勉強効率に直結する
知っている単語や語法パターンが増えてくると、Readingでスラスラ読めるようになってくるし、Listeningでも1回聴いただけで意味が取れるということが多くなってきます。
つまり、英語はできるようになればなるほど、単位時間あたりのインプット量が倍々で増えていきます。
復習するときも、最初は1行1行知らない単語を調べないといけなかったのが、基礎力がついてくると文章全体で知らなかった単語や表現は2~3個ほどになり、そこだけ調べて終了です。
新しく覚えないといけない量も限定されていくので、より集中的に覚えることができます。
ここまでの話で何が言いたかいかというと、僕が英語学習で苦しんだのは本当に最初だけだったということです。
いったん基礎力がついてしまったあとは、まるで読書やラジオを楽しむように英語を勉強することができるようになっていきます。
そんな状態を実現させるための合理的な英語学習は、
・文法(grammer)
・単語(vocabulary)
・発音(pronunciation)
の基礎を積み重ねることだと説明しました。
ここからはこの3つの構成要素別に、僕が具体的にどんな教材を使って勉強したのかを紹介していきたいと思います。
【文法】中学校の英語をしっかり勉強する
まずは文法ですが、正直文法に関しては中学校、もしくは高校1年生くらいまでの基本文法が理解できていれば十分だと思っています。
難関大学の個別試験などでは複雑な文法問題が出題されますが、共通テスト(旧センター試験)をはじめとして、TOEIC、TOEFL、英検などの資格試験にはそこまで高度な文法知識は必要ないと思います。(少なくとも僕は、大学受験を除き大人になってから文法面でつまずいたことはありません)
中学校までの英文法に不安のある方は、市販の基礎的な参考書を使って勉強するのが良いと思います。
※いろんな参考書のレビューを見てみましたが、中学校レベルが不安な方にはこちらの参考書が良さそうです。他の参考書はどちらかというと大学受験生を視野に入れている印象です。
【単語①】基本英単語は日本語を介せずに想起できる状態にする
I’m writing a blog about learning English in KOMEDA’S Coffee.
…え!? writingって何? blogってブログのことであってる!? うっ…learningもわからない!コメダ珈琲は私も好き…。
このような状態では、英語学習などといっている場合ではありません。
英語は単語を並べて作られている以上、単語がわからないとその時点でジ・エンド。単語の勉強は英語学習において最も重要です。
基本英単語を習得するのにおすすめの単語帳
まずは、日常会話やビジネスシーンで頻繁に使われる英単語を知っておく必要があります。
僕が高校生の時に使っていた単語帳はこちらです(最新版を掲載)。
英文ページと単語の解説ページにわかれた構成になっています。
英文ページでは、まとまった文章の中に基本単語が散りばめられています。ストーリーの中で新しい単語を覚えていくスタイルになっています。
情景とセットで単語を覚えられるだけでなく、その単語がどのようなシーンで使われるのかもわかるので一石三鳥です。
全英文、ネイティブが読み上げた音声をWebで聴くことができます(僕の時代はCDでした)。
実際に僕もやっていたおすすめの勉強方法は下記です。
1. 最初は英文ページを1文ずつ目で追いながら、解説ページを参考にして単語や語法を理解していく(精読)。
2. 次に、全文を通して読んでいき、解説ページを見ずに全ての文の意味を理解できるようにする。
3. 最後に、音声を聴いてすべての文を単語レベルで聴き取れるようにする。
※後述しますが、英語は必ず音声とセットで学習するように心がけましょう。
基本英単語は英語のまま脳内でイメージできるようにする
“Apple” と聴いて、
えーっと…Appleは確か日本語で“りんご”って意味だから…あれ(赤い果物を脳内でイメージ)のことだ!
という順番で考える人はいないと思います。
“Apple”と聴いたら、もう、聴いた瞬間にあれ(赤い果物)をイメージできていますよね。(会社のほうをイメージするかもしれませんが)
このように、速読英単語に出てくるような基本英単語については、日本語に変換する作業を飛ばして速攻で脳内にイメージできるような状態にしておくことが大事です。
TOEICのリスニング中に、いちいち「この単語どういう意味だっけ…?」と考えている暇はありません。
【単語②】単語をコアイメージで覚えるコツをつかむ
繰り返しになりますが、英単語の勉強は英語学習において最重要項目です。
なぜなら、文章中や会話中の単語が一つわからないだけで思考がストップしてしまい、後の話が頭に入ってこないからです。
基本的な単語帳を1冊仕上げた後も、他の単語帳を使ってどんどん覚えていく必要があります。
単語のコアイメージを学ぶのにおすすめの単語帳
僕が速読英単語の次に使っていた単語帳はこちらです。
この単語帳は、1ページあたり3単語しか紹介していません。
そのかわり、1単語ずつみっちりした解説文がついています。
この解説文には、先ほどdistort(歪める)の部分で紹介したような単語の由来(語源)についての解説が多く収録されています。
「tort」という音に対して「ねじる」イメージを紐づけておけば、単語1つ1つのもつ意味を脳内イメージとして覚えることができます。これを単語のコアイメージと呼びます。
単語のコアイメージさえ理解できていれば、複数の意味をもつ単語にも対応しやすくなります。
例えば、“term” という単語には“枠” のようなコアイメージを紐づけておくことで、
・時間を枠で区切ったもの=期間、任期
・辞書の中からある一分野を枠で区切ったもの=専門用語
・同じ枠の中にある人間関係=仲が良い (be on good terms with …)
というように、文脈に合わせて脳内イメージで補完できます。
この単語帳の解説文には単語のコアイメージを作り上げるのに役立つ情報が詰まっているので、すでに意味の知っている単語があったとしても、飛ばさずに解説文をじっくり読むことをおすすめします。
また、下記の単語帳を使っている人も当時周りにたくさんいました。
友人から数日間借りて読んだことがありましたが、こちらもコアイメージを重視して解説されているのでおすすめです。
好きなほうを購入しましょう。
【単語③】単語帳と自作ノートを駆使し語彙力を増強させていく
単語をコアイメージで覚える基礎力がついてきたら、あとはひたすら新しい単語に触れていきながら語彙を増やしていきます。
僕は上で紹介した単語帳のほかに、現在に至るまでプラスで3冊取り組みました。
TOEICを受験する人におすすめの単語帳
まず1つ目は、通称金フレ。TOEICを受験する人は買っておいても良いと思います。
1000単語が収録されていますが、僕の場合少なくとも800語はすでに知っている単語でした。
これまで紹介してきたような基礎固めができている人ならこの程度になるかと思います。
TOEICの点数を基準に難易度順に並んでいるので、自分の目標とする点数のところまで覚えればOKです。
僕はTOEIC受験当日のバスの中でこれを初めて開き、最終章だけ高速で3周して覚えるという付け焼き刃で挑みました。
逆に「開いてみたけど最初のほうの単語すら見たことがない…」という人はおそらくまだ基礎ができていないので、個人的には先に速読英単語とドラゴンイングリッシュから始めるのをおすすめします。
TOEFLを受験する人や研究をする学生におすすめの単語帳
下記はTOEFL用の英単語帳ですが、非常に評判の高い単語帳として有名です。
TOEFLを受験する人だけでなく、全体的に語彙力を底上げしたい人にももってこいだと思います。
僕は大学生のときにこちらの単語帳に取り組みましたが、英語の論文を読むスピードがかなり速くなりました。
あと、一般的な単語帳より大きいサイズになっているのが個人的に使いやすくてGoodです。
音声を聴いて習慣的に語彙を増やしたい人におすすめの単語帳
リズミカルな音声を聞きながら、楽しく単語を覚えていくことができます。
が、掲載されている単語は普通にけっこう難しいです。
12,000語も収録されているので、習慣的に勉強できるような人はこれを使えば一気にvocabularyを増強できると思います。
個人的には、カバーを外したときのポップなデザインがおしゃれで好みです。
問題集を解くときは必ずオリジナルノートを手元におく
単語帳を使って語彙を増やすのと同様、問題集を解きながら出てきた単語を覚えていくのも効果的です。
僕は問題集で勉強するときは、下の画像のようにページを半分に折ったノートを使います。
問題を一通り解き終わって復習する時に、わからなかった英単語をページの左半分に、その日本語訳を右半分に書いていきます。
このノートは、下記のように活用します。
①日本語訳を右手で隠し、英単語を見て口で日本語訳が言えるか一つずつ確かめていく
②全部言えたら、今度は英単語を左手で隠し、日本語を見て英単語が言えるか確かめていく
③次回勉強するときは、前回書いた単語について①②を完了させてから勉強を再開する
ポイントは、なかなか思い出せない単語があったときは、印をつけた後すぐ答えをみて覚え直すことです。1単語1秒くらいのテンポ感で、ポンポン口に出せる状態を目指します。
そして、ノートに書く単語の判定は自分に厳しく。「知っていたけど、すぐには出てこなかった」ような単語もどんどん書いていきます。
その単語に少しでも不安を感じたということは、多かれ少なかれ思考の邪魔になっているからです。
こんな調子で、日々の勉強で語彙を頭の中にストックしていきます。
語彙力がほぼ英語力そのものに直結すると言っても過言ではないと思います。
【発音①】英語の勉強は必ずリスニングをセットにする
単語のところでも少しお話ししましたが、基本的に英語学習は音(おと)とセットでおこなうことが基本だと考えています。理由を2つほど説明します。
聴き取れる英語は読める英語。読める英語は聴き取れるとは限らない
listeningという知的作業を分解すると、
①耳から入ってきた音を頭の中でアルファベットの羅列に変換する
②アルファベットの羅列から意味を理解する
の2ステップにわけることができます。
ここで、「②アルファベットの羅列から意味を理解する」というステップはreadingそのものです。
つまり、listeningはreadingに比べて「①耳から入ってきた音を頭の中でアルファベットの羅列に変換する」というステップが追加された、1段上の知的作業になります。
これが意味するのは、listeningで聴き取れる英語は、readingでも読み取れるということですよね。
つまり、listeningを勉強していたらreadingもできるようになるが、その逆は起こりづらい。
listeningを中心に勉強していたほうが、一石二鳥ということです。
文字は何度でも読み返せる。音声は1度聴き取れなかったらオワリ
英語を実際に使う場面を考えたときに、readingはメールを読んだり契約書を読んだりする場面で使います。
このようなケースでは、仮に一度読んで意味が取れなかったとしても、もう一度読み返したり、場合によってはgoogle翻訳にかけたりすることができます。
一方でlisteningはどうでしょうか。
相手と会話をするときや、代表者のスピーチを聴く場面が該当すると思います。
聴き取れなかったとき、もう一回喋らせますか?
listeningのほうが圧倒的にその瞬間での理解を求められます。
現に、TOEICのlistening sectionも1回しか話してくれません。
つまり、1回で聴き取れる人と聴き取れなかった人とで大きな差が開いてしまうのがlisteningです。
しっかりlisteningの勉強をして、聴き取れる側の人間になる必要があります。
問題集を解くときは「聴いて理解できる」を最終着地地点にする
以上の理由から、問題集を解くときは「読んで理解できる」ではなく、「聴いて理解できる」をゴールにするべきです。
この練習には、TOEIC公式問題集のlistening sectionが効果的だと思います。
音声を聴きながら、一言一句、頭の中でアルファベットに置き換えられることをゴールにして勉強を進めます。
少しでも「今なんて言ったかな?」という部分があったらスクリプトを開いて聴き取れなかった原因を確認します。
・そもそも知らない単語やイディオムがあったのか?
・単語は知っているが発音を知らなかったのか?
・各単語の意味と発音は知っていたが繋がって発音されて聴き取れなかったのか?
一つ一つ、丁寧に、地道に確認していきます。
※問題集を解いている時間は勉強ではなくただの仕分け作業。上記のように、抜けている知識を補っている時間こそがまさに勉強なのです…!
発音のルールを学びたい方には、下記の教材がおすすめです。
解説もすべて英語の教材ですが、きちんと基礎ができている人ならば無理なく使っていけると思います。
【発音②】スピーキングを鍛えれば効率的に4技能が底上げされる
自分が勉強してきた英語を「使える英語」に変えていくためには、スピーキングの練習が欠かせません。
先ほど「listeningはreadingを兼ねる」と説明しましたが、本当に正しい説明は下記のとおりです。
・話せる英語(speaking)は、書ける英語(writing)。
・話せる英語(speaking)は、聴ける英語(listening)。
・話せる英語(speaking)は、読める英語(reading)。
つまり、speakingを中心に勉強していれば、勝手に他の3技能も身についてくるのです。
これは、大学生になってからspeakingの勉強を始めた僕の体感としても間違いありません。
そして、英語をある程度話せるようになるとやっと自信もついてくるようになり、英語学習のモチベーションにも再び火がつき始めます。
では、speakingはどのように勉強したら良いのでしょうか?
英語を「話さざるをえない」環境を手に入れる
僕が大学生になって取った行動は「英語ディベート部」への入部でした。
当時受験英語にしか触れてこず、まったく英語を話せなかった僕に取っては大きな決断でした。
英語ディベートでは、賛成側と反対側に分けられた後、強制的に一人7分間のスピーチ時間が与えられます。ジャッジ(審判)がいて、試合終了後ハッキリと勝ち負けが言い渡されます。
最初は全く話すことができずたくさん恥をかきましたが、先輩のスピーチをボイスメモで録音して帰ってから何度も聞き返したりして、少しずつ話せるようになっていきました。
誰でも気軽に環境を手にいれる方法はやっぱり「オンライン英会話」
やはり、僕のようにいきなり英語ディベート部に入ったり、海外移住や留学をしたりするのは難しいと思います。
そんな人には、やっぱりオンライン英会話をおすすめしたいです。
僕がやったことのあるオンライン英会話はレアジョブです。
僕は一番安いプログラム(1回25分、月8回)でやっていましたが、十分満足感があり、大学を卒業するまで半年ほど続けました。
講師のレビューやプロフィールを事前に確認してから予約できたのが個人的に一番安心できて良かったポイントです。
ちなみにオンライン英会話の講師は、ちゃんと図々しく利用したほうがいいです。
ぼくはこんな感じで毎回講師に伝えていました。
「発音が変なところがあったら遠慮せず言ってくれや」
(If I pronounce something in an unusual manner, please tell me!)
「もっと自然な表現があったら会話を止めて教えてや」
(If you have better words or phrases, stop conversation and teach me!)
定期的に無料体験もやっているそうで、まずは始めてみることをおすすめします。
独学でスピーキング力を高めるのにおすすめの参考書
英語を話さざるを得ない環境を手に入れたら、自然と「もっとスラスラ話せるようになりたい…!」という意欲が湧いてきます。
そんな方におすすめなのが、こちらの「瞬間英作文」シリーズです。
左ページに日本語の例文が、右側にそれに対応する英語の例文が掲載されています。
例文はどれも中学校レベルになっています。
左ページの日本語を見て、パッと瞬間的に英訳していきます。右ページを見て答え合わせ。
これを何度も繰り返していくことで、英語を話す思考回路が少しずつ出来上がっていきます。
脳トレとしてもめちゃくちゃ楽しいです。ぜひ買ってチャレンジしてみてください。
まとめ
以上、とても長い記事になってしまいましたが、僕のこれまでの英語学習歴を余すことなくご紹介できたと思います。
AI翻訳が台頭している昨今ですが、英語を一次情報として脳内処理し自分の言葉で伝えられる能力は今後も絶対置き換えられることはないと思っています。
「まずはTOEICで高得点を取る!」がきっかけになっても良いと思うので、この記事で紹介したように、基礎から着実に英語力を磨いていくことをおすすめします。
僕も今は仕事で英語が必要なので、引き続き頑張っていきます!