【会社員の副業】TikTok発信の始め方

副業としてSNS発信を始めてみたいけど、始め方がわからない…

最近たまに僕のショート動画が友人のアカウントにも流れてくるらしく、「これお前じゃね?w」とURLつきでLINEが来ます。
そこでSNS発信をしていることを打ち明けると「俺もちょっと興味ある」「私にも始め方を教えてほしい」と言われるので、その都度説明をしていたのですが、結構いろんな人から聞かれるようになってきたのでもう記事にしてしまおうと考えました。

SNS発信は誰もが無料で始められるし、下記で説明するように、副業としての収入を見込めるだけでなく、転職やキャリアアップにも繋げられる令和最強の武器だと思っています。

この記事では僕が伸ばすことに成功した「TikTok」による発信を想定して、

・TikTok発信に向いている人の性格
・発信内容やジャンルの決め方
・投稿作成に必要な道具やアプリ

を解説していきたいと思います。

TikTok発信を始めて手に入れた3つの価値とは?

現時点(2023/6/2)での僕のアカウントです。
2022/1/30に1本目の投稿をして以降、全投稿数は52本(サボりすぎ…)、フォロワー数は23,900人です。

この1年半弱の間に、下記の3つのような経験が得られました。

1.企業案件で副収入を得ることができた

フォロワー5,000人あたりを超えたころから企業様から案件のお声が掛かるようになり、副業になっていきました。
僕は本業メインなので引き受ける案件数をかなり絞っていますが、案件を多く受けた月には最大30万円ほどまで稼げるようになりました。
もちろんこのメリットも大きいのですが、個人的には下のもう2つのメリットのほうが大きかったように思います。

2.マーケティングスキルが身についた

SNS発信で成功するには、マーケティングスキルが必要不可欠です。具体的には、

市場分析スキル
 …どんな発信に需要があるのか、今何が話題なのかを分析する
・競合分析スキル
 …似たコンセプトで発信している人はどんな伸ばし方をしているのかを分析する
・コピーライティングスキル
 …動画の最初の2秒で視聴者の注意を惹きつけるコピーを考える

このあたりのマーケティングスキルを全体的に伸ばすことができたのも、TikTok発信を始めて良かったことの1つです。
ちなみに今は本業でもマーケティングをしているので、副業とのシナジーがかなり大きいです。

TikTok発信を始めてみたけど、うまくフォロワーが伸びず、収入に繋がらない。
仮にそうなったとしても、スキル習得の手段としてTikTok発信を始めてみる価値は大いにあると思っています。

3.転職(部署異動)に成功した

僕は社内の公募制度を利用して、2023年4月より新しい部署で働いています。
とても人気で高倍率の部署だったのですが、SNSを伸ばした実績をもとに自己アピールをしたことでなんとか面接を突破することができました。

アカウント名にブラック社員と付けているように、アカウント開設当初の僕がいた部署では深夜残業が当たり前、業績も低迷していて業務内容に面白さも感じなくなっていました。
「何か市場で評価されるような価値を手に入れたい」と思って始めたTikTok発信。今振り返っても本当に良い判断だったと思います。

当時は社外への転職も検討して何度か転職エージェントの人とも面談したのですが、そこでもSNSで発信していることを伝えるとかなり好評でした。
SNS発信をしていること自体が、上述のマーケティングスキルの証明になったり、継続力や行動力の証明になったりします

例えば、観光業の広告代理店に転職希望を同時に出した2人がいたとします。
面接で、1人は自分が旅行好きであること、観光業への想いを語ります。
一方で、もう1人のほうは、

「人々に旅行を楽しんでもらいたくて、旅行先で動画を撮り、それを自分で編集してTikTokで発信し続けてきました。今では投稿本数は100本を超えました。」

と行動ベースで語ります。あなたはどちらの人を採用するでしょうか。

改めて、「SNS発信は転職の強い武器になる」と確信しています。

なぜ副業としてTikTokを選んだのか?

SNSにもYouTubeやInstagramなど様々な媒体があります。
その中でなぜ僕はTikTokを選んだのかについて、3つ理由をお話ししたいと思います。

1.ビギナーでもバズるアルゴリズム

基本的にSNS発信は継続した人が有利であり、フォロワー数多い人が有利なゲームです。
フォロワーの多い発信者は、フォロワーの少ない発信者より多くの人に発信を届けることができるからです。
ただ、TikTokは少し異なります。
TikTokはだいたい次のようなアルゴリズムをしているそうです。(細かい数字や詳細なロジックは不明です)

①投稿をしたら(誰が投稿したかに関わらず)適当な200人に視聴される
②その200人の反応が良かったら、さらにもう2,000人に視聴される
③その2,000人の反応が良かったら、さらに・・・

つまり、発信を始めたての初心者でもコンテンツさえ良ければバズって伸ばせる可能性が最も高いのがTikTokということです。
後発でスタートした僕は迷わずTikTokを選ぶことにしました。

2.TikTokで作ったショート動画を他のSNSに転用できる

時代はショート動画!!ということで、TikTokを皮切りにあらゆる企業がショート動画に参入してきています。
つまり、1本ショート動画を作れば下記すべての媒体に転用可能というわけで、コスパが良いですね。

TikTok (現状広告収益モデルなし/企業案件多数)
Instagram (現状広告収益モデルなし/企業案件多数)
Facebook (インスタに投稿したら勝手に回っている)
YouTube Shorts (広告収益モデルあり)
LINEVOOM (広告収益モデルあり/代理店との契約が必要)
Lemon8 (よく知りません…意外と稼げるみたい)

僕もTikTokで投稿した動画をInstagramとLINEVOOMに全くそのまま転用しています。

Instagram
LINEVOOM

LINEVOOMに関してはYouTubeと同じような広告収益モデルがあります。
月に3本だけ投稿しただけなのに報酬が12万円ほど入っていた月があってビックリしましたね…

3.シンプルに、ショート動画を作るのは楽しい

テキスト形式のブログやTwitter、画像形式のInstagramなどいろんな発信のスタイルがありますが、率直に、ショート動画は作っていてとても楽しいです。
ブログは基本的に文字と画像のみによる表現に限られますが、動画では文字も画像も声も動き(映像)もフルに使って表現することができます
オリジナリティたっぷりの多彩な表現ができるので、飽きにくいし、飽きたとしても発信スタイルを変えれば再度楽しめるので、継続もしやすいほうだと思います。

まずはアカウントのコンセプトを設計する

早速TikTokを始めるためには、まず「どんな発信をするか?」を考える必要があります。

僕は過去に別のアカウントで就活系の内容を発信していたのですが、全く伸びず、100本投稿したあたりでアカウントを放棄してしまいました…。
その失敗経験も踏まえた上で、僕の考える「アカウントのコンセプト決めで絶対に押さえるべきポイント」をお伝えします。

失敗してわかった、発信ジャンルで必ず抑えるべき3要素

結論から言うと、自分が発信するジャンルにおいては下の3つの要素を兼ね備えている必要があると考えています。

順に解説していきます。

1.そのジャンルで伸びている発信者がいる

まずはTikTokの検索窓から「OL 一人暮らし」「ダイエット レシピ」「ストリートナンパ」など自分が発信してみたいジャンルを検索にかけてみましょう。
もしフォロワー1万人以上のアカウントが複数見つかれば、そのジャンルの発信には需要があると見て問題ありません。

どれだけ頑張ってSNS発信を続けても、そもそもその内容に需要がなければ見られることはありません。
ただの趣味としてSNS発信をするなら良いのですが、フォロワーを増やしたい!収入に繋げたい!と考えているならば、この「需要があるかどうか?」という観点はとても重要です。

需要のあるジャンルを見つけたら、あとは継続していくだけです。
ただ、その「継続」が一番難しい…!
もう2つの要素は、この「継続」をする上でとても重要な要素になります。

2.そのジャンルの情報を日常的にインプットする

誰から言われるわけでもなく、日常的にそのジャンルの情報をインプットすることが習慣になっている。もしこのようなジャンルを選べたなら、あなたのアカウントが伸びる確率はグンと上がります。
経験上、大体30投稿を過ぎたあたりからいわゆる“ネタ切れ”が起こってきます。もともと発信したかった内容はすべて発信し終えて、そこからは「投稿をするためにネタを仕入れなければいけない」という状況になっていきます。
しかしあなたが日常的に、無意識にそのジャンルの情報をインプットしているなら、ネタ切れは起こりにくくなります

僕の場合は過去に就活系の発信をしていたのですが、自分の就活が終わった途端急に興味を無くしてしまい、継続ができませんでした。
一方で、今発信を継続できている「暮らしの効率化」や「家電」などは発信する以前からよくYouTubeやブログで調べていたのです。
今あなたが発信しようと考えていることは普段から無意識にインプットできている内容なのか、ぜひもう一度考え直してみてください。

3.そのジャンルですでに結果があるor他人に褒められる

そのジャンルであなたが何か結果や実績を持っているなら、それは大きな強みになります。
なぜなら視聴者は権威性のある人の発信を参考にしたいからです。
ダイエットレシピで言うと「○kg痩せた」、ストリートナンパで言うと「ナンパ○人成功」みたいな実績が欲しいところです。

数字で示せるような実績がなかったとしても、「(自分は得意と思っていないのになぜか)他人から褒められる」ようなジャンルも良いと思います。
僕はこのパターンでジャンルを決めました。
別に掃除も頑張っていないしそこまでインテリアにこだわっているわけでもないのに、友達を家に呼ぶといつも部屋が綺麗だと褒められていました。
逆に友達の家に遊びに行ったときはいつも「よくこんな部屋に住めるな…」と感じてしまいます。
なぜか他人によく褒められるという時は、自分では気づいていない才能やセンスを持っている可能性があります。

副業にしたいなら必ずチェックしなければいけないこと

冒頭で説明した通り、SNS発信は仮に収入に繋げられなかったとしてもチャレンジする価値があるものだと思っています。
ただ、実際問題やっぱりお金になったほうがモチベーションになるし、副業収入を狙えるなら狙いたいところです。
もし副業前提でジャンルを選ぶなら、下記の3つをチェックしてみましょう。

1.そのジャンルの発信者のプロモーション投稿

SNS発信の収入の柱になる一つが企業案件です。
発信しようとしているジャンルのインフルエンサーが「プロモーション」や「#PR」とついた投稿をしているかどうかチェックしてみましょう。
どれだけフォロワーの多いアカウントでも、そのジャンルに企業案件が少なかったりするとあまり収入につながっていないというケースも多々あります。

2.そのジャンルの発信者が設置しているURL

企業案件の他の収益化方法として、アフィリエイトがあります。
プロフィールのURLにアフィリエイトリンクを貼っているかチェックしてみましょう。

口座開設やセミナーへの申し込み、アプリのダウンロードなど様々なアフィリエイトがあるので、あなたが発信しようとしているジャンルに相性の良いアフィリエイトの案件があるか確かめてみるのがおすすめです。

また、その発信者がインスタをやっている場合はストーリーズやハイライトも要チェックです。そこによくアフィリエイトリンクを置いている場合が多いので、収益化できるかどうかの参考になると思います。

3.そのジャンルの発信者のTwitter(X)

インスタグラマーやTikTokerは流石にフォロワーに向けていくら稼いでいるとかを暴露することはありませんが、Twitter(X)ではこっそり暴露している人も多く見かけます

もしあなたがチェックしている発信者がTwitterもやっていたら、覗いてみると良いかもしれません。毎月の収益を発表している人もたまにいて、その月のPR投稿と照らし合わせればどの投稿でいくら稼いでいるか何となく予想をつけることもできます

TikTok発信において“量産型”にならないためには?

このようなチェック観点で発信ジャンルを選んでいくと、競合アカウントがたくさん見つかると思います。
これはうまくジャンルを選ぶことができた証ですが、あなたが今からそのジャンルで似たような発信をしても伸びづらいと思います。すでに競合がたくさんいるため、特別あなたをフォローする必要はないからです。

そこで“差別化”という観点が必要になってきます。あなたが美女やイケメンだったり爆発的なユーモアがあったりするならば苦労しないかもしれませんが、そうでないならば何かしら競合と違う切り口が必要です。
僕が最近TikTokを見ていて「よく伸びているな」と思うアカウントは、下記の3パターンの掛け合わせをしていることが多いです。

順に解説していきます。

1.メインジャンル×あなたの性格や境遇

「ズボラ」「几帳面」「HSP」などの性格をアカウント名に入れていたり、「ノマド」「同棲」「ブラック社員」などの境遇を入れていたりするパターンです。僕の「ブラック社員の1人暮らし」もこのパターンですね。
これらがアカウント名に入っているとターゲットが絞られるため深くて狭い共感を得ることができます。
ちなみに、僕のインスタのフォロワーさんのプロフィールを覗きにいくとプロフィール欄に「社畜」と書いてあることが多いです。

2.メインジャンル×自ら設けた制限や条件

「6畳ワンルーム」「食費1万円」などの制限や条件が入っているパターンです。
人は誰しも何かしらの制限のもとで生活しています。そしてその生活に多少なりともストレスを抱えており、「もっと良い生活はできないか?」と考えている人は多くいます。

そのような制限下でも工夫することで充実した生活を送れること、またその過程を発信することで、あなたの発信を参考にしたいと感じてフォローしてくれる視聴者は多いでしょう。

3.メインジャンル×コンセプトや企画

「100日後におしゃれな部屋を作る」「半年後に転職する」「貯金100万貯めるまで○○」みたいな企画を立てたアカウントも最近よくバズっています。フォロワーと共有した目標や未来があると、続きが気になるのでフォローしたくなるのだと考えられます。
ただ、このように企画系でアカウント設計をした場合は方向転換がしづらくなると思っています。
「100日後に○○」と言っているのに毎日投稿できていなかったり、100日目になる前に途中で辞めてしまったりすると大きくコンセプトから外れることになります。
あなたに強い意志と覚悟があるなら、おすすめできる運用スタイルだと思います。

以上が、僕のこれまでの知見を踏まえたアカウント設計のコツになります。

TikTok発信に必要な道具やアプリ

次に、僕が投稿を作る時に使っている道具やアプリを紹介したいと思います。

TikTok発信に必要なもの&あったら便利なもの

1. スマホ

僕が撮影に使っているカメラは、iPhone11です。
(気づかないうちに、かなり古いモデルになってしまいました…)

でも、僕の投稿を見ていただけるとわかる通り、画質は全然綺麗に出せています。
スペックには特に困っていません。おそらくみなさんのスマホのほうがスペックが高いと思うので大丈夫ですね。
ちなみにストレージは有料プランを使っています。写真データがパンパンになるのは発信者の宿命…。

2. 編集アプリ

現状は「VLLO」か「CapCut」の2択だと思います。知り合いのインフルエンサーさんたちに何で編集してるか聞いてもだいたいこのどちらかです。
僕は下記のような理由から、VLLOの有料版(といっても年間1,000円ちょっとです)をオススメしています。

・めちゃくちゃ直感的に編集できる
・過去プロジェクトから素材をインポートできる(超有能)
・作成したテロップデザインをブックマークできる
・素材の一括編集ができる(超有能)

・ウォーターマーク(=編集アプリのロゴ)がつかない
・モザイク(追跡機能つき)が使用できる
・商用利用できる

3. 三脚/クリップアーム

撮影するときに手ブレしていると視聴者にストレスがかかるため、基本的には視点を固定したほうがよいです。
僕が使用している三脚はこちらの商品です。安いのにしっかりしていて、とてもおすすめです。

こちらのクリップアームもオススメです。
例えば料理系の発信では、キッチンで上からスマホを固定して手元を映せるこちらのタイプのほうが便利かもしれません。

4. イヤホンマイク

動画にアフレコを入れる場合に使用するマイクですが、僕はApple純正のイヤホン(EarPods)についているマイクを使っています。

マイク単体の商品も探してみたのですが、いまいち良いのがみつからず……
5,000円くらいのマイクを使っている知り合いの発信者の動画と自分の動画を聴き比べてもそこまで目立った違いや違和感は感じなかったので、今のところこちらで問題なくアフレコを収録しています。

5. クリップライト

撮影時に影で暗くなる手元を照らしたり、対象物をスポットで照らして強調したいときにたまに使います。

必要なものといえばこんなところでしょうか。
総じて初期費用はほとんどかからないかと思うので、とりあえず発信を始めてみつつ、必要と感じたものを揃えていく感じで良いかと思います!

週1投稿/33投稿で1万人を達成した企画術と編集術

発信ジャンル・コンセプトが決まり、TikTokアカウントも開設し、必要な道具もそろったらいよいよ投稿を作っていきます。手順としては、

企画立案
↓
台本作成
↓
撮影
↓
編集・アフレコ収録
↓
エンコード・投稿

というような流れになります。

ここの企画力と編集力で、あなたの発信がどれだけの人に見てもらえるかが決まります

最初は僕も探り探りでしたが、投稿を継続していくうちに絶対に押さえておかなければならないポイント、外してはいけないポイントを習得していくことができました。
と同時に、「なんでもっと早くからこうしなかったんだろう??」という激しい後悔もあります。

このような経験を踏まえて、発信初心者に向けて僕の企画術と編集術を30,000字超、画像73枚にまとめたnoteも公開しています。
ぜひ最初の無料部分だけでも読んでいただけると嬉しいです。

【TikTok】たった週1投稿&計33投稿でフォロワー1万人に到達した、“質勝負”の企画術と編集術|きんじょ
このnoteは、これからTikTokの発信を始めていきたい、伸ばしていきたいと考えている方に向けて、僕の企画の立て方や編集方法をお伝えするために書きました。 このnoteの想定読者は下記のような方たちです。 ・これからTikTokで発信を始めていきたい ・すでにTikTokで発信しているが伸び悩んでいる(フォロワ...

最後に

僕はTikTok発信を始めたことで、希望の人気部署に異動し、ブラック労働から抜け出すことができました。
今、現職に不満を感じていたり、このままでいいのか悩んでいたりする人は、ぜひ一度TikTok発信を検討してみてほしいです。
そして、もしこの記事をよんでTikTok発信を始める方がいたらぜひ僕にご連絡ください。
発信仲間として、一緒に頑張っていきましょう!

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